一年が終わればまた次の年の春がやってくる。 人は百歳の寿というも、実際には百歳のいないのである。 花を賞で酒に酔うて楽しめることも一生涯に幾回あるだろうか。 されば、美酒一斗に万銭を費やすことも、貧を恐れるような気持ちなど棄ててしまうがよい。